自称うさぎ


▼二〇〇三年八月▼


八月二十三日(土)


庭には二羽鶏がいる



にわにはにわにわとりがいる



niwaniwaniwaniwatorigairu



niraniraniraniratorigairu



にらにらにらにらとりがいる



にら




そうか、そういうことだったんだ…。
答えはすぐ傍に。
これでジョナサンは助かる。



今日は、そんなどこにでもあるような一日でした。




八月十九日(火)


キダムが来るとか、帰るとか、また来るとか、大宰府に流されるとか、そんなことはどうでもいいんです。もうすぐ東京に“新・人体の不思議展”がやってきます。本物の人間が半分になったり部分的になったりして陳列展示される学術的にも一部愛好家の嗜好的にも素晴らしい催しです。これは行くしかありません。そんな話を友人にしたら以前に行ったことがあるというではありませんか。本物の脳を触ったというではないですか。しかも中学生時分に。お前は一体どんな中学生時代を送っていたのかと。お前は何者かと。それはそうとしてこれは立派な抜け駆けです。こりゃ負けていられません。ますます行くしかありません。そこで、衣服をまとっていない人体に興味があるであろう年頃のエクソダスさんを軽快に誘ったところわずか四文字で断わられました。やはり、皮膚もまとっていないというのがネックだったのでしょうか。いや、たいした違いはないはずなので他に何か理由があったのでしょう。せっかく新しい世界が開けるかもしれないチャンスなのに困ったものです。誰か一緒に行きませんか?誰も一緒に行きませんか。行きませんよね…。そうですよね、陳列される側の方がいいですよね。おやすみなさい。

一応参照:http://www7.ocn.ne.jp/~karada/
参照の先には標本の方の写真もありますが




八月十七日(日)


今日、巷で噂の踊る大捜査線という映画を見に行きました。というか、半強制的に見に行かされました。しかし、その実のところは半ば自主的に見に行きました。ところがどっこいそれは大宇宙の意志でした。むしろ、そんなことはどうでもいいのではないかという結論に達しました。そして今日の私がいます。さて、そんな踊る大捜査線の感想を書こうと思うのですが、もう半分忘れかけています。しかし、あと半分覚えているということは、理論上、十中八九全て覚えているので書きます。確か、BR法に則って中学生が殺し合っていたかと思います。その後、恐竜の遺伝子から恐竜を甦らせテーマパークを作ろうとしてロッキーが5作目まで作られたかと思います。大統領が勝利宣言をするシーンには感動しました。結局バッドエンドでしたが。こうして思い起こしてみると、思いのほか名作のようですね。もう一度見に行ってみましょうか。映画って本当に良いものですね。僕はレディースデイがあってジェントルマンデイがないのは男女差別だなんて一言も言ってませんよ。変な言い掛かりは止めてもらいたい。さよなら、さよなら、さよなら。




八月十六日(土)


川崎駅で今度は殺人未遂〜ららら。まぁ、ドンマイ。さて、そんなこんなでどのような書き出しであったとしても毎回必ず人類が滅亡するというオチにたどり着き終わっているワタクシの日記ですが、読んで下さっている方の少なさには定評があります。お客様は少数派です。マイノリティーサイトです。迫害されます。適当に理由をつけて米国と英国が攻めてきます。その上ふでばこが隠されます。うわばきは奇跡的に無事でした。なんでこんな目に遭わなければならないのか、その原因を今まで私はアメリカ情報機関の陰謀かと思っていましたが、いつまでもそんな子供じみた発想はしていられません。真面目なことを言ってしまうと、今回のことはおそらく地球外生命体の仕業です。以前設置したばかりの掲示板を突然消したのも奴らです。恐ろしい話です。Tripodが八月いっぱいでさよならなのも奴らのせいです。ますます恐ろしい話です。なんでもかんでも他人のせいにする不逞の輩が増えているのも奴らのせいです。奴らの恐ろしさには底が見えません。ミステリーサークルの模様が伸びてきてたいへんなことになり年間500名もの人が命を落としているという話もいよいよ信じなければならないかもしれません。



今日、久々に自分のサイトを見たんです。そしたらなんかコンテンツにリンクがないんです。何事も形から入るのが大事、さっそく作ってみようとしたんです。そしたらなんか好きなサイトが内輪サイトばかりだったり消えちゃったりなんです。おやすみなさい。




八月十三日(水)


ワタクシの地元は川崎、そしていつも買い物に行くのは川崎駅の地下街である通称アゼリア。聞くところによると、なんだかそこで事件があったそうじゃないですか。エスカレーターで左によれと言ったら背負い投げをされて一本負けの上に重傷だとかなんとか。しかも犯人は捕まってないとか。そのせいで今日は人が多くてうざかったとか。西武がなくなって不便だとか。とうとう川崎にも東急ハンズができるとか。東芝工場撤退でまた税収が減るとか。ローカルネタすんなとか。まぁ、話は変わりますが、アゼリア、けっこう前に有名人を要したキャンペーンをやっていたのですよ。ええ、パパイヤ鈴木がアゼリアの王様になりましたよ〜って。今日からアゼリアはパパイヤ王国になりましたよ〜って。選挙も何もなしに突然の専制君主制ですよ。で、結局お前は治安維持対策真面目にやってなかったのかと。自分の統治下でこんな事件が起こって責任はどう取るのかと。しかもパパイヤ王国領地内で日本の警察機構が活動するって王の統治能力はどうなってんのかと。そもそも、最近姿見ないけど王様どこいったのよ?ひょっとして既にリコール済み?王様ってリコールされんの?でも、広報担当が早めに過ちに気づいただけなんてことはないとしても、それはありそうな話だ。恐ろしい世の中やでぇホンマに。




八月十一日(月)


総裁選が盛り上がってまいりました。テレビ新聞メディアは連日その動向を伝え、今や巷は空前の総裁選ブームです。しかし、誰もが言うように、小泉ライオンハートへの対立候補に少なからず不安を覚えます。あれでシシロー相手にまともに戦えるのでしょうか。やはり、僕が出馬するしかないのでしょうか。とうとうそんな時代がやってきたのでしょうか。なんだかんだ言って、党員しか立候補できないと本当のことを言われてもそれが真実かどうかは不思議な力で僕にはわかりませんし、なにより時代が僕の立候補を望んでいるという噂をこれから流そうともしています。これではその気にもなります。まぁ、逸る気持ちを抑え、まずはなぜこんなにも私が意欲的なのかをご説明いたしましょう。そう、私には夢がある。十数年前…、微妙に流行ったんだかどうなのかよくわからないまま消えていったブタミントンの知名度の回復、そして国技へ。そんな感じです。まぁ、今となってはそんなことどうでもいいんですが、むしろ人生がどうでもいいんです。善は急げです。さっそく遺書を書きましょうそうしましょう。
「拝啓、さようなら。私が死んだら遺体を海の見える丘、そう太平洋側がいいですね、そこで生き返らせてください。よろ」




八月九日(土)


台風が来ているとの噂を聞いたので今日は買い物へと出かけることにしました。それが世界の意思です。むしろなんとなくです。そんな感じでさっそく外に出てみると、そこは雨と風の世界、例えるなら暴風雨でした。なぜ、こんな日に出かけなければならないんだ…。この理不尽なまでの出来事に僕の怒りは収まりません。昨日昼食で食べたカレーが悲劇的なまでの辛さだったことへの怒りも燃え上がってまいりました。憎しみが憎しみを呼び、悲しみが悲しみを呼び、収拾がつかなくなってきたので僕は全てを許すことにしました。これが言葉でしか存在しない幻の隣人愛です。そんなこんなの突風で傘がぶっ壊れました。怒りで我を忘れます。カレーは甘口が良いです。そんなわけで買い物先で京極夏彦の新刊を購入しました。台風の日に紙メディアを買って家に帰るまで無事に守り通せるものかという心配もありましたが、その程度のミッションをオレがこなせないわけがないぜうわ〜。うわ〜。




八月七日(木)


海の向こうは、将軍様の治める地上の楽園でした。どうやら東の海と間違えて東海を渡ってしまったようです。東海を知らない人は幸せなのでその幸せを大切に知らないままでいてください。知ってる人はがんばってください。

さて、今日も今日とてこたつでのんびりとみかんを食べながら、じんわりと脳内麻薬を分泌させつついろいろと考えを巡らせていると、ふと基本的人権に死ぬ権利が入り込む余地があるのかどうか自問自答している自分に出会いました。ドッペルゲンガー現象です。間違いありません。殺されます。このー、やめろー、男前ー。そんなことはどうでもいいんですが、僕は無駄な努力だって突き詰めれば決して無駄ではないと思うんだ。まぁ、冗談だけれども。このようにつっこみスキルがないどころか絵描きスキルさえないワタクシですが、戦争を知らない世代の若者が簡単に戦争だ戦争だと言うのが許せず思わず宣戦布告をしてしまうほど正義感あふれる平和主義者です。ようするにスキーに行きたいのですよ私は。




八月四日(月)


ええ、ワタクシこう見えましても性格が致命的に悪いのですよ。いや、正確に言うならば、まだかろうじて致死量には達していないので致命的ではないのですよ。そもそもこんなことで命に関わるだなんてバカなこと言っちゃいけないよ、キミ。そんな感じで私は終始笑顔がステキな好青年なのです。そんな私は当然良き友人たちに恵まれて毎日を幸せに過ごしているわけです。簡単にだまされやがって彼らには感謝の言葉もありません。さて、ほのぼのしたところで今日はさらにいい話をしましょう。こんなにいい話は世界広しといえどもどこにもありません。だから私が知っているはずがありません。そんな話をしろと言われても困ります。これはいじめですか?いじめなんですか?うわばきを返してください。耳そろえて返してください。ご返答いただけないのなら回収請負人がお宅に伺います。その際、少々手荒な真似に及ぶかと思いますのでご承知ください。巧妙な罠で気づけば加害者です。誰も信用できません。海の向こうにあるというきれいごとの世界を探しに旅に出ます。さようなら。




八月二日(土)


とても残念なお知らせがあります。最近、どう脳細胞を活性化させて考えてみても明らかにタマちゃんことあごひげアザラシのテレビメディアに対する露出が少なくなってきているのです。一時代を築いたアイドルの突然の露出減、これは何かあったに違いありません。事件の匂いがします。
かつてはタマちゃんのいない多摩川などごはんのないプレイステーションのようなものだとまで言われた一介の小動物、いったいどこへ消えてしまったのでしょうか?引越し?家出?拉致?殺人?核開発?心配は尽きることがありません。
しかし安心してください。何があろうとアゴちゃんはみんなの心の中で生き続けてゆくはずです。タマちゃんTシャツ、タマちゃん人形、タマちゃん焼き、ほらこんなにもあの水生生物は僕らの生活に入り込んでいます。もはや文化の一つです。誰もあの横浜市民のことを忘れることはないでしょう。よかったですね。それに奴なら誰かの胃の中でも元気にしていけることでしょう。そう、なにも心配することはなかったのです。それより自分の心配をしてろってんだもうだめだー。