自称うさぎ


▼二〇〇三年九月▼


九月二十七日(土)


こんばんは、最近思いつく話が暗すぎて日記に書けないナナメです。ここは、みんなが必ず食わず嫌いをしてしまう自殺を努力の末に肯定できるかどうかがんばってみようなんて話を書けるサイトじゃあない。誰だ、こんな冗談しか書けないサイトにしたのは。少なくともオレではない。オレは今まででこが広いながらも真面目なことも書ける紳士淑女の社交場たるサイトにしようと懸命にがんばってきたはずだ。それがなんだ、この有様は。そうさ、今まで黙ってきたがこんなサイトにしたのは何を隠そうこのオレさ!オレはみんなが言うほどやさしい人間じゃあないんだ!オレは…、オレは…っ、他人に嫌われたくから他人にやさしくしてるだけなんだ!そんなわけで最近私はでこぴんにハマっています。しかし、一度だけ偶発的な事故でポチの鼻にでこぴんがクリーンヒットして以来、でこぴんの素振りをしているだけで米国の先制攻撃理論を導入したポチ氏が歯を剥いて襲い掛かってくるようになったので家ではおちおち練習もしていられません。これでは次の大会で勝てない。危機感を覚えた私は寝ます。おやすみなさい。




九月二十四日(水)


ケヤキの木に登ったことのある方ならご存知かと思いますが、私はスキーに行きます。勝手に行けというわけで秋なわけですが、秋の次は冬です。話の区切りもいいのでそろそろ次の話題に移ろうかと思います。前回二十日の日記にも書いてあるとおり、ようやく我がサイトにも他サイトに飛べるかもしれない画期的なコンテンツであるところのリンクページが実装され、作成に際しできうる限りのことをやりきった感があるためにあのまま半永久的な放置が決定しています。そんなこんなで何事も形から入るのが大切というわけでいろいろやってまいりましたが、これでようやくここも普通のサイトっぽくなったでしょうか。まぁ、既に管理人たる私しかこのサイトを見ることがなくなってしまった今となってはそれも空しいだけですが。ここで、おや?自分も見ているぞと思った方は自我が染色体でDNAがあれでそれでたいへんグローバルなので気をつけたほうがいいです。気を抜くとたまにいなくなってるかもしれません。道路公団民営化があなたを狙っている!私は今日カレーを食べたのでそろそろ寝ます。おすやみさない。




九月二十日(土)


私は気が多いことで有名です。気が多いということは当然木が多いとも言い換えることができるので要は森林です。森林なのでパァァと広いです。パァァと燃えています。みんなでマイムマイムです。そこで長老の木は言いました。「ジャガイモのスライスじゃあ!」なんだかんだ言って、皆が思っている以上に世界はカナダからの留学生だったのです。そりゃこんなご時世だもの、シアン化化合物と大阪放送局が犬と猫の間の丸い線をめぐって骨肉の争いを始めざるをえない。これだけ大事なことだ、決着はきっと布団の木が木材だろう。まぁ、結局そんなこと言ってても本心ではベランダは自転車に乗るべきではないと思っている君がここにいるわけだけどね。けれども、ナマコの消化管が問題だし尾崎豊のポスターで代用するしかないなんて思っている私がここにいる。しかし、いなかった。いったい今どこにいるの?キーワードは飛蚊症よ。夢と卒塔婆は大きく持たないといけないといったところか。でも、携帯電話じゃあるまいしな、地球は青かったはねぇよな。こんばんは、正気です。それにしてもあれですね。おやすみなさい。




九月十六日(火)


突然ですが、呪われました。

体の一部に人の顔が浮かび上がってくる、いわゆる人面瘡が私の体に生じたのです。

はじめは、確かにただのあざのようなものだったんです。

それが、今ではこんなにもはっきりとした人の顔に…
























人面瘡のジョニー(人差し指)
趣味は園芸







ひぃ、なんとおぞましくも忌々しい顔をしてるんだ。

こんな恐怖はニラに睨まれたとき以来だ。

しかも、悪いことに先日とうとうこいつは喋りだしたのです。

地獄の底から響いてくるような声でパケラッタ、パケラッタ〜と喋りだしたのです。

恐ろしくてたまりません。

もう、私の精神は限界です。

助けてください。

指定の口座に一人三万円ほどずつ現金を振り込んでください。

パケラッタ

!!

うわっ、日記にジョニーのことを書いていることがバレた!

パケラッタ〜

うわ〜

や、やめろ〜

喰われる〜

…。

……。

………。

えっ、マジで?

なるほどねぇ

よく話し合ってみると、ジョニーは意外といい奴でした。

見た目で判断してしまっていた自分が恥ずかしい。

しかも、ジョニーは是非、僕の家族にも挨拶がしたいと言っています。

なんて礼儀正しい人面瘡なんでしょうか。ジョニーの好感度は上がる一方です。

さっそく新しい家族の一員として皆に紹介しなければなりません。

さて、紹介する相手の私の家族はどこにいるのでしょうかね…。

あっ、ちょうどいいところにポチさんがいます。

まずは我が愛するポチさんに挨拶していただきましょう。そうしましょう。




























さよならジョニー





九月十三日(土)


女性に生まれてきたかった。男性じゃない方に生まれてきたかった。来世はがんばろうと思います。しかし、それには来世思想を認めないキリスト教が邪魔です。この上もなく邪魔です。そうです、私のこの崇高なる希望を実現するにはキリスト教を退けねばなりません。私が穏やかな来世を過ごすためにはその来世を奪う者どもを排斥せねばなりません。ほとんどの宗教戦争がこのようにして起こります。恐ろしいですね。その点僕などは女子高のいじめは陰湿だと聞いているので男のままでいいと思っていますし宗教戦争とは全くの無縁です。平和野郎です。戦闘行為もほどほどです。初めてのテロ行為もまだです。平和野郎です。話は変わりますが、とにかく私は主婦になりたいのです。この際、主夫でも良いので家事全般をこなしつつ人生を全うしたいのです。私は家事に向いています。料理が趣味なのです。料理を作っている過程が楽しいのです。要するに、お湯を注いで三分待っているときこそがメインで麺を食べるのはおまけのようなものです。まぁ、みなさんの中には、カップ麺など料理ではないと見当違いのことを言う方もおられると思います。でも、それは違います。カップ麺といえども熟練の腕が必要なのです。熟練者でなければポットにお湯を必要な分量入れておくことを忘れてしまい、ひどい麺ができてしまうことでしょう。私もそのような初心者達を何人を見てきました。みんな、泣いていました。戦争の悲劇がこんなところにまで…っ。みんなの笑顔を返せ!平和野郎です。




九月十一日(木)


あー、聞いたところによると二年前の今日、なにかがあったそうじゃないですか。なにかたいへんなことがあったそうじゃないですか。しかし、二年前のことなど、昨日自分が生産した白血球の数すら覚えていない僕が覚えているはずがありません。さすがに昨日活動していたマクロファージの数くらいは覚えていますが、やはり白血球は敷居が高いです。権利関係とかで難しすぎます。そんなことを覚えているべきだなんて世間様は極悪非道です。冥府魔道です。それでですね、たしか二年前のあの日は夜中にテレビを見ながらエクソダスさんとチャットをしていました。ただチャットの内容は思い出せないので、とりあえず都合よくパソコンの中に残っていた二年前に自分が書いた日記を見てみます。見てみました。ああ、二年前は随分とたいへんだったみたいですね。若かりし僕によると、二年前の今日、関東地方を台風が直撃してうち学校はお休みだったようです。多摩川の水位が健康的に上昇して堤防の内側にある家が浸水したみたいです。日記のはじめに微かに書いてあった謎の「ペンタゴーン」の五文字もきっとそれに関係あるのでしょう。ええ、そうなのでしょう。しかし、その日記には続きがありました。その見逃した続きにこそ、その日起きた最大の事件が書いてありました。そう、黒猫のジジのぬいぐるみがポチによって奪取されかかっていたのです。恐ろしい話やでぇホンマに。本当にそう書いてあったのだから仕方がない。


この頃、少しというか、むしろかなり忙しい状態なので更新が滞るかもしれませんが、いじめないでいただきたい。逆にいじめさせていただきたい。そういった所存でございます。




九月七日(日)


もう、九月なのですね。日常のちょっとした変化に目を凝らせば、小さな秋の足音が聞こえてくるようです。こないだなどは、家の前の公園でブランコが豪快に壊れている様子に秋の訪れを感じさせられたりもしました。そんな秋ももう終わりです。哀しくもあり寂しくもあります。涙を振り払いとりあえずいつもどおり日記を書きます。さて、最近、というかかなり前からなのですが、我が家にはやたらとワタクシを名指しした勧誘の電話がかかってきております。銀河なんたらコスモかんたら協会という壮大な団体から。光栄です。しかし、残念ながらワタクシは知人がまず携帯にかけてくるという都合上、家の電話にはニビル星が地球に衝突でもしない限り出ることはなく、結果として家族が勧誘電話に対応することになります。そして、勧誘電話の人は仕事の都合上、本人に電話を代わらせようとします。そんなこんなで今日は本人に電話を代わらせようと奮闘する勧誘電話のバイトの人の涙ぐましい努力の数々をご紹介したいと思います。ちなみに、一度も僕に受話器が渡されたことがないため全て聞いた話です。ご了承ください。さぁ、はたしてバイトの人は本人に電話を代わらせることができたのでしょうか。わくわくしますね。


その1、正攻法
女の人「○○くんはいらっしゃいますか?」
赤点です。この後、どちらさまですかと聞かれて素直に「××協会です」と答えるあたり赤点です。これで取り次いでもらえるはずがない。

その2、小さな嘘
女の人「○○くんの友達ですが、○○くんはいらっしゃいますか?」
なかなか良いです。ただ惜しむらくは女性がかけてきても家族が僕に女友達がいるわけがないと判断することです。おや?

その3、危険な賭け
女の人「同窓会の話があるんですが、○○くんはいらっしゃいますか?」
これもなかなか良いです。でもこの後、なんの同窓会かと聞かれ「中学の…」と答えたのはいただけません。そんなこと言って僕の出た中学が男子校だったらどうするんでしょうか。男子校ですけど。

その4、学習、誤算
男の人「同窓会の話があるんですが、○○くんはいらっしゃいますか?」
担当を男性に代えてきました。賢い選択です。中学の同窓会と言われても本物の可能性があります。とりあえずどちらさまかと尋ねます。
男の人「さ、佐藤です。」
ああ、佐藤ね、佐藤。ボーンクラッシャー佐藤。懐かしいね。彼が校庭の砂を全て仏舎利に変えた事件はすごかったね。いたずらの域をちょっぴり越えちゃってたし。まぁ一応念のためにどこの学校だったかを尋ねてみたりします。
男の人「か、川崎の…」
うん、全然違うんだけどね。でも卒業して何年も経つのだから関東平野内でくらい間違えて当然ですよ。昔から佐藤くんはそそっかしいですからね。佐藤くんの悪口を言うなぁー!佐藤って誰ですか?

その5、はじめに戻る
女の人「○○くんはいらっしゃいますか?」
結局はじめに戻ります。


余談ですが、そんな上記の流れの中でいつのまにか本物の同窓会の誘いを一本蹴っていたなんてことはどうでもいい話です。ええ、どうでもいい…話…で……す




九月四日(木)


花火職人を、引退しようかと思っています。花火職人になった覚えはありませんが、それでもやはり体力の限界なので引退せざるをえません。そもそも、なっていなければ辞められないなんてそんなバカな話がこの平成の世にあろうはずがないのです。だいたい、なってから辞めていたら時間も手間もかかりすぎるのです。時代は速さを、効率を求めているのです。そうでもしないと我々のような中小企業はやっていけないのです。そろそろ、前時代的な考え方は駆逐されるべきなのではないでしょうか。このような悪しき伝統を排除しないから最近の若者の心は荒み、治安が悪化し、うさぎがわんこでにゃーなのです。我々はこの古き体制を叩き壊し、社会全体に漂う心臓から胃が飛び出しそうなほど息苦しい倦怠感を打破しなければならないのです!暇な人がやっといてください。




九月二日(火)


よく自分から、お前の書く文章には論理的整合性がないと言われます。私は決してそうは思いませんが、他人の意見はできうる限り聞かねばなりません。さっそくこの言い掛かりにも等しい指摘について検証してみます。そもそも、論理的整合性とはなんなのでしょうか?私の考えるに論理的整合性とは「マゲ、モゲ、ハゲ」という言葉に集約されているものと思われます。「マゲをモゲ、さすればハゲ」この一分の隙もない三段論法にこそ真実が、真理が、道理が、道徳が、新たな法体系が、ひょっとするとおいしい肉じゃがの作り方までもが示されているに違いないのです。しかし、マゲは一日にして結えずとはよく言ったもので、この我々の真実を求めようとする正義の行いを妨害する者達が現れました。話の広げ方が思いつかないのでやはり現れませんでした。何もせずに帰ったのかもしれません。僕らの考えてる以上に世の中は平和なのです。よかったですね。




九月一日(月)


あれは八月二十八日のことです。さて、偶には更新するかなと思ってみれば鯖が統合するということでナウなヤングがツイストです。結局、九月まで更新できずじまいです。そして不思議な力で移転です。そんなごたごたで日記の書き方忘れました。仕方がないのでもう同窓会には行かないかもしれません。同窓会なんてちっとも楽しくないのです。ビールみたいな苦い液体飲めるかって言うんだ同年代の少年少女たちめが。それにしてもますます日本語が不自由になっていきますね。次からはハングルで書きましょうか、ハングル。ハングルでなら僕のこの気持ち、皆さまに正確にお届けできるかもしれません。さらにはトマトが食べられるようになるかもしれません。それくらいできなくて何がどこの誰が言ったか知らないが世界共通語だというのでしょうか。あまり失望させないでもらいたい。お前は何度オレをあれな気分にさせれば気が済むんだ。そんなことはさておき、今日、ボーリングに行ってきました。嘘です行ってませんさようなら。