自称うさぎ


▼二〇〇三年十月▼


十月三十一日(金)


ワタクシが高校生の頃に、コンタクトレンズをしたまま点眼できる目薬があるのなら、きっと近い将来メガネをしたまま点眼できる目薬が開発されるに違いないと信じこんでいたというのは周知の事実ですが、時代が下った今も一向にその様子がないのでここはワタクシが一肌脱ぐしかない。ワタクシが製薬会社に開発に必要な素晴らしいアイデアを提供するしかない。王様のアイデアで売っているインテリア家具の動く棚の偶数段がクネクネ動いている意味がわからない。棚が動くな。君はもう何ヶ月も売れ残っているじゃないか。がんばらなくてもいいんだ。がんばらなくてもいいんだよ。そのままの君が一番ステキなんだから。目障りだから。さて、メガネをしたまま点眼できる目薬の開発についてのアイデアです。


アイデアその1、メガネを外して点眼する。
いや、むしろ外して点眼すれば良くね?これぞコペルニクス的発想の転換。この画期的アイデアは全ての問題を根本から解決してしまった。

アイデアその2、視力がいいからそもそもメガネをする必要がない。
そう、普段メガネをしていないのになぜ目薬を差すためだけにわざわざメガネをかけなければならないのか。現代社会の矛盾点を鋭く突いたこのアイデアは全ての問題を根本から解決してしまった。


うむ、ズバッと解決してやったで。




十月二十八日(火)


ええ、ワタクシこう見えましても、食べ物に関しては好き嫌いなくなんでもよく食べるよいこの見本のような人生を送っておりますが、そもそもそんな人生送ってはいません。しいたけが嫌いです。生トマトが割と嫌いです。熱いものと辛いものは食べません。プラスチック等食べられないものも食べません。不思議と一番目につく肉であるはずの人間も食べたことがありません。犬は目の前を歩いています。鳥たちは空を楽しそうに飛び回っています。魚たちは水の中を必死に泳いでいます。ライオンはサバンナを駆けます。そうです。地球はこんなにも生命が溢れる輝かしい惑星だったです。ラララー、ラララーなんと感動的なのでしょうか。やはりしいたけほど感動的なものはありません。その造形美たるや神の粋。そう、しいたけは神です。神はしいたけです。そしてしいたけはエリンギです。エリンギはシマウマです。シマウマは第二の神です。そんなわけわかんねぇ世界オレが叩き壊してやる!そのついでに政界再編だ!そんな立候補表明が好きかもしれない今日この頃。総選挙ですね。


ところで、長らく御愛玩していただいた当サイトのリンクページはその役目を終え、今、眠りにつきます。二日間という長い間よくがんばってくれたという思いでいっぱいです。




十月二十六日(日)


子「ねぇねぇおとうさん。紅葉を見に行こうよう。」
父「ハハハ、なんだ、たかし。ダジャレか、それ?」
子「はぁ?なにわけわかんねぇこと言ってんだよ。そんなんだからリストラされんだよ。」

そんなわけで、紅葉の季節ですよ。などとちょうど二年前の日記のコピペから始めてみるもどうせ誰にも気づかれはしまいしめしめという思いは不思議な寂しさにかき消され、寂しさすら通り越しておなかが空腹の極みです。ああ、はらへった。そんな感じで空腹感に心を痛めるワタクシがどこかにおいしいアンパンマンでも落ちてはいまいかと一心不乱に道を歩いていると、そこに一本の柿の木もとい一軒のコンビニエンスストアーがたっておりました。そう、幻覚です。そういえば、先日、友人たちとカラオケに行ったのですが、そう、幻覚です。そんな冗談はさておき、好きなサイト等にリンクを貼ったようですがおやすみなさい。




十月二十一日(火)


テーブルの上に、母が以前どこからともなく入手してきた健康グッズがもう飽きたのであろう放置してありました。それとなく興味を覚えた私が母に聞いたところによると、この健康グッズは首や手首に巻いているだけで中に仕込まれているなんらかの金属的なものからなんらかの力的なものが効いてきて健康になれるという優れものらしいです。私の理解力がないのか、説明した本人がわかっていなかったのか、結局なんのパワーが発せられているのかは最後までよくわかりませんでしたが、健康グッズというのだからきっと遠赤外線とかマイナスイオンとか放射能あたりが出ているのでしょう。ウランも随分と気軽に手に入るようになったのですね。休日には家族そろってウラン掘りにでかける時代ですか、心暖まるお話です。まぁ、そんなこんなでせっかくの健康グッズを遊ばせておくのもなんなので、私はさっそくその健康グッズを右手首に装着してみることにしました。すると、なんということでしょう。腱鞘炎がものの数秒で治ったじゃありませんか。しかも、ただ治っただけではなく、なってもいないのに治ってしまうというとても現実には起こりえないことまでもが起こったのです。これは、奇跡です。神が創りたもうたこの秩序だった世界に神よりかろうじて存在を許された一抹の奇跡です。カレーライスが食べたいなぁ。




十月十日(金)


めささが飛んでいすんだになったー

はい、というわけで、日本産のトキがとうとう絶滅してしまったそうですが、実は私は日本産のトキです。うっかり日産のカローラです。うっかりって怖い。まぁいいや。それにしても愛って素晴らしいですね。それもまぁいいや。素晴らしくないし。そういえば、かつて高校の書道の授業で表札を作ろうっていうイベントがあったのですよ。それで別に名前でなくてもいいから好きな言葉を彫ってよろしいとのことでしたので、純粋この上もない若き僕は当然「偽善」とでかでかと彫ったわけですよ。そんなものをやさしいおじいちゃんおばあちゃんにプレゼントしてはいけないと思うのですよ。僕は今時の若者には珍しく大量破壊兵器のテロリストへの売却はいけないことだと思っている善人なので勿論そんなひどいことはしないのですよ。喜んでくれました。プレゼントして数年経ってから「なんて書いてあるの?」って聞かれましたが。




十月四日(土)


十月がたいへんだ。いや、世間様が騒いでいるように十がプラスに似ていてたいへんだというわけではなく、個人的に急に忙しいようでたいへんだ。要するに、あまりに忙しいので五臓六腑の確率でネットができなさそうです。そう、ジオ市のアニマルパークでペットラブラブサイトなどをやっている場合じゃあないです。おや?そんなサイトをやっていた覚えはないぞ。言い掛かりか。言い掛かりは止めてもらいたい。何か恨みでもあるのか。そうか、なるほど、それはひどい話だ。オレが全面的に悪そうだ。言い掛かりは止めてもらいたい。そういえば、最近自分の日記が日記ではないのかもしれないと気づき始めた。気づき始めただけでまだ気づいてはいない。危機一髪だ。そんなわけで今月は虚しい日記サイト。リンクまで貼って貰っておいてごめんなさい。ああ、なんだこの人生は。冗談じゃない。本当であっても困ります。ヤメテー




十月一日(水)


まぁ、ワタクシも日々の余暇をそれなりにゲームで消化した少年時代をおくった者の一人として、たまにはゲームの話もしたいのですね。しかし、ゲームの話など微塵も興味がない人もさっぱりわからない人も当然いるわけでして、ほぼどこからも繋がっておらず新規のお客様も望めない当方としてはとてもじゃないけれどもそんな危険な話はできないわけですよ。そんなわけで今日は僕の思い出のゲームである『へべれけ』について熱く語りたいと思います。そう、かつて、ファミコンに『へべれけ』というゲームがありました。農民一揆ゲームの先駆けである『いっき』や未だに根強いファンを持っている可能性が残されている『アトランチスの謎』を発売したあのサンソフトが手掛けたリアルタイムアドベンチャーゲームです。しかし、残念ながら普通に良作なので特につっこむところも、とりわけて話すようなこともありません。主人公の一言目がすれすれの奇声であったり、エンディングで主人公が自分の出ていたゲームをクソゲーすれすれ呼ばわりしているのは気にしません。おやすみなさい。


おはようございます。ともかく、だいぶ前にヨドバシキャメラに行ったところ、その『へべれけ』がメモリアル☆シリーズと題してプレステに移植しているじゃありませんか。もう一本他のゲームが入って1500円で。無論買いました。横にある『いっき』が入っているのと間違えないように買いました。シンプルキャラクター2000シリーズのGガンダムと一緒に買いました。そして感動しました。プレステソフトで懐かしのパスワード制、メモリーカードなんかハイカラすぎるぜ僕らは三色の色ペンを使って紙にゲームの記録を残すんだ、完全移植は嘘じゃなかった、再び青春をありがとう。さようなら。