自称うさぎ


▼二〇〇四年八月▼


八月二十五日(水)


飛行機が怖いです。飛んだり着陸したり意味がわかりません。もっと落ち着いたらどうでしょうか。落ち着いたら変形してロボットになったらどうでしょうか。必殺のスペシャルサンダー核弾頭パンチキックでもはなったらどうでしょうか。私は哀しい。もういいかげん核など必要ではない平和な時代になったらどうでしょうか。みんなが幸せに暮らせる、そんな世界になったらどうでしょうか。戦争、環境破壊、オゾンホール、宇宙人襲来、今の世界は狂っています。この狂った世界を正す、それが我々若人に与えられた使命なのではないでしょうか!今こそ立ち上がれ若人達よ!!座ろう。




八月二十三日(月)








わー












わー









八月十日(火)


今、巷で大流行のマジカルバナナですが、なんでぼくは生きてるんでしょうか?その謎を解く鍵は意外にもカーテンにあった。もともと家屋の空気抵抗を下げるために屋内に設置されているカーテン。だがしかし、その雨に濡れては困るという特性を最大限に活かすならば本来外に設置して然るべきである。括目せよ、外にたなびくカーテンたちを。なんと生き生きとしていることか。そして向かえる巣立ちの季節。カーテンたちは一羽、また一羽と大空に旅立っていく。雨の日も風の日もそこにいたラーメン。でも、もうそこにはなにもいない…。僕はさびしくなった窓際に座り、そっと涙を拭く。さびしく、なっちゃったな…。ひとすじの風が僕の頬をなでる。風にゆられ庭のメンマたちも笑っている。なんて世界は美しく輝いているのだろうか。こんな日は世界が美しく輝いていることだろう。なぜなら世界が美しく輝いていれば自然と世界が美しく輝くからだ。そしてこんな世界が美しく輝いてる日は専ら世界が美しく輝くのだ。この世界が美しく輝いてる様子に僕はすごく世界が美しく輝いてるなと思った。世界が世界がが美し美しく妖精さん輝けー。こうして、僕は静かに世界が美しく輝いた。それは残暑の厳しい輝いた。



13日から22日まで西にある天竺まで幸せを探しに行ってまいります。ようするに不思議とその間は不在です。生きて帰ってくる予定ですが、もし万が一生きて帰ってこれたらまたお会いしましょう。ごきげんよう。




八月七日(土)


サッカーアジアカップ決勝、中国対日本戦を見た。一点を取られはしたものの日本は終始フラットスリーがよく機能し堅実な守備ができていた。優勝が決まった瞬間のトルシエの喜びようは見てるこっちまで嬉しくなった。でも通訳は目立ちすぎだと思う。それにしても実にいい試合だった。カズダンスのキレがいつもの3割増に見えた。




八月七日(土)


円って、運が悪いと丸いじゃないですか。なんか怖いですよね。あの角のない部分が襲い掛かってくるみたいで。平成生まれの子にはわからないかもしれませんけど、ぼくの小学生の頃なんか友達のいたずらとかでノート開いたらいきなりページいっぱいに円が描かれてたりしてよく失神したものです。ひどいときには黒板いっぱいに円が描かれていてクラスの半数が出家していました。まぁ、被害の比較的少ない円ならまだしも三角形なんかはこどもの頃よくノートに描かれてたやつで手を切ったやな思い出があります。30度のあの鋭利なこと。分度器はいつもまっぷたつです。やる気はいつも燃やそうとして全焼です。ハツカネズミは二十日が給料日だからハツカネズミって言うんです。あっ危ない!シロナガスクジラが急に道路に飛び出してきたぞ!助けて!ドクターエカチェリーナ本郷ー!「夏風邪から身を守る方法は風邪に気をつけることだよ。」ありがとうドクターエカチェリーナ本郷!ありがとうドクターエカチェリーナ本郷!そしてさよならドクターエカチェリーナ本郷!まぁ、ようするに人生ってなんですか?




八月四日(水)


もしかしたらお風呂のお湯は全部カルピスなのかもしれない!と突如連呼するアシモ。混乱に陥る開発陣。そこに馬で颯爽と登場する松平健。鳴り響くマツケンサンバとアシモの奇声。大混乱に陥る開発陣と本居宣長。そんな人に私はなりたい。