自称うさぎ


▼二〇〇四年十月▼


十月三十一日(日)


猫と描は似ている。とてもよく似ている。何度授業中に書き間違えて人生に絶望してきたかわかったものではない。猫と描はさすがにこれほど見た目が似た漢字で表現されているだけあって、両者ともニャーと鳴き、成長すると犬になるなど共通点は数知れない。しかし、いくら似ているとは言え、100パーセント同じでないかぎり必ず違うところはあるのだ。それは猫と描の相違点をよく見比べれば自ずと今現在の日本の景気が決して回復したとは言えないことがわかるだろう。なにせ小泉首相の髪形はかっこいい。あの髪形を見るたびに郵政民営化を髪形でまで主張する必要はないだろうと誰しもが思う乙女心だが昨今のミニ四駆ブームを考えればあのタイヤは実にかっこよいと思う。その朝はめざましテレビ派だという男の子たちとおなじくらいのかっこよさは今や女子高生の間ではちょっとした話題だ。女子高生の影響力まだ強しと言ったところかテレビメディアなどでは連日のおでん特集となっている。冬、おでんの季節、お寿司がおいしい。あとコントローラーも左の利きが悪い。どうなってるんだろうか。




十月二十四日(日)


ストローはすごいと思う。とてもすごいと思う。ストローはオレンジジュースや牛乳、はてまたお茶からオロナミンCに至るまで様々な飲み物と組み合わされることによってオレンジ味、ミルク味、お茶味、オロナ味と自分の味を七色に変化させる。そう、ストローはどんな味にでも染まることができる万能の食材なのだ。その味の反映度を計るのなら、かの高級食材フカヒレなど目ではない。ストローはその組み合わされた食材の味を全く損なうことなくストレートに再現することができる。これからストロー料理の地位が今以上に向上していくことは想像に難くない。街角でふと耳を澄ませば今日はストローを吸いに行きましょうという会話がどこかしこから聞こえてくる日もそう遠くはないだろう。さらにストローの活躍はそれだけに留まらない。メガネドレッサー賞を受賞するなどその活躍は多方面にわたり、最近では若者たちにドラクエと呼ばれ親しまれている。毎回数百万本の出荷本数を誇る大人気シリーズに成長したストロー、今回その人気を買われてジブリ最新作の主役の声に抜擢されたとの発表があった。ジョン万次郎の勢いはしばらく収まることはないだろう。




十月十二日(火)


パンとパンの間にハンバーグをはさんだものをハンバーガーと呼び、パンとパンの間に1718年から1792年を生きたイギリスの政治家のサンドイッチ伯をはさむのなら、はたして犬と枕の間にタオルをはさんだものはなんと呼ぶのでしょうか。実際に見て考えてみましょう。










かわいいですね。かわいいと言えば、いったいなぞなぞのなにが謎をふたつ重ねるほどの謎なのでしょうか。気づいてはいないだけでなぞなぞはそれほどの大いなる謎を含んでいるとでもいうのでしょうか。因果律の形成や空から水が落ちてくる怪異現象の秘密まで語っているというのでしょうか。そうだとすれば、なんと恐ろしいことなのでしょうか。我々は、我々は神がいないこの世界で、日常的にそんな重大な謎に囲まれ、無邪気にふれあい、あまつさえ共に食事をし、夢を語り合い、ささやかな幸せに身を浸し、平穏な日々を享受する吉宗であった。一方その頃、すかいらーくガストでは10月6日までの期間限定メニューがまだ食べられます。




十月六日(水)


このサイトがあるジオ市が統合するとかであれでそれがどうしたのこうしたのメンドイ移行がどうのこうのの放射能が漏れたの切ないので涙がでちゃうので今に至ります。それでなんかアドレスがふたつになったとかならないとかなるとかならないとかそんなことが問題じゃないんだぼくらはこの母なる地球で生まれ育ちなったらしいです。それで今度からは
http://www.geocities.jp/nnmtondayanemadetonda/
という今までより簡単なアドレスでこのサイトが見られるとか見られないとかそんなことはよくわかりません。おでん!