例えば、夜の八時に閉店した後にお店の明かりをそのまましばらく点け続け、十二時になってやっと明かりを消す店があったとしよう。一晩中点けておくならまだしも、どうせ消してしまうのならば閉店したらすぐに明かりを消してしかるべきだという話になる。すると、当然ながら開店中から明かりを消しておくべきだという流れになる。そして予定調和と言うべきか、最後にその店は開店したことが間違いであったと近所の人々にレッテルを貼られもう二度と灰塵から再生することはなくなり、大地は枯れ、空は澱み、動物達の哀しげな声が世界を駆け巡り、あんぱんのあんは枯れ、みそ汁は豆腐であり、世界はその生命の営みを止めてしまうだろう。ひとつのミスが後々大きな災いとなって返ってくるのだ。我々は常に動物だいすき。
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