七転八起という言葉がある。七回転んだのなら八回起き上がればいいんだよという僕らに勇気をくれるこの言葉。しかし、通常七回転んだのなら七回しか起き上がれないものである。では、残りの一起はいったいどこから来たというのだろうか。そしてどこへ行こうというのだろうか。なにもないところから生じたというのはいささか非常識である。実に非科学的な意見だと言わざるを得ない。ならば異次元空間から来たと考えるのが自然であろう。すなわち異次元空間から起のみが出てきたというのであるから該当空間内においては転と起が我々が存在している空間とは異なり事象的に乖離して存在できているということであり我々の空間内においてかなりの強い力で結合していることが確認される転と起の2因子が乖離する時そこには莫大なエネルギー放出されるのは想像に難くなく転起の乖離が頻繁に起こっていると推測される異次元空間内にはそのエネルギーが満ち満ちており次世代のエネルギーを模索する我々人類にとってこれこそ待望されたエネルギーであることは疑うべくもない事実として受け止められるべきでありこの発見により我々人類はさらなる飛躍を約束され空を飛び地を翔け喜びまわった挙句転んでひざをすりむいて痛みと絶望の中転んだ状態から始めれば八回起き上がれると気がつくのであった。
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