自称うさぎ


▼二〇〇七年五月▼


五月六十九日(日)


こんなことを言うと、君はそれこそテーブルをひっくりかえして、一緒に買った小物の数々を私に向かって手当たり次第に投げつけ、部屋を再起不能なまでにめちゃくちゃにした挙句、部屋のすみっこでひざを抱えてめそめそと泣き、万物の焼失たる死は無限を持って流転し!強大なる杯は生命の営みに不可逆の祝福を送るだろう!嗚呼嗚呼世界の美しきは我が矮小なる夢の形骸物であったのだ!しかし、我々はふと足を止め、知ることになるだろう。海の、その永遠の青さを…。春巻きは…。